【8月1日 AFP】赤城徳彦(Norihiko Akagi)農水相が1日、首相官邸で安倍晋三(Shinzo Abe)首相に辞表を提出し、首相もこれを受理した。

 先の参院選での自民党惨敗の原因として、赤城農水相の事務所費問題が指摘されていることを受けて、責任を取ったとみられる。安倍内閣は2006年9月の発足以来、4人目の閣僚交代となった。

 赤城氏は6月、資金管理団体の事務所費をめぐるスキャンダルの渦中に自殺した松岡利勝(Toshikatu Matsuoka)前農水相の後を受けて就任した。

 その後、赤城氏についても政治資金収支報告書に虚偽の記載をしていたなどの事実が発覚。参院選惨敗について、赤城氏自身も「(自身のスキャンダルが)一因となったことは紛れもない事実」と認めた。

 一方、自民党の中川秀直(Hidenao Nakagawa)幹事長も幹事長辞任の意向を示唆している。しかし安倍首相は、政策の基本路線については多くの国民のみなさまに理解していただいているとして続投を宣言している。(c)AFP