【7月31日 AFP】北朝鮮で29日、道・直轄市・市・区域・郡の地方人民会議代議員選挙が行われた。その結果、投票率は99.8%、当選率が100%であったと、国営朝鮮中央通信社(Korean Central News AgencyKCNA)が30日、中央選挙管理委員会の発表として報じた。当選したのは公務員、労働者、農業従事者や知識人など2万7390人。

 KCNAは今回の選挙について、「金正日(Kim Jong-Il)総書記率いる北朝鮮政府の岩のように硬い団結力を示す重要な機会となった」と述べ、また「有権者は革命的情熱を持ち、朝鮮労働党の『先軍政治』の下で強化された人民政府の力を今一度示した」と評した。

 「先軍政治」では、一般市民よりも、110万人規模の軍の需要が優先される。北朝鮮の実質的権力は金総書記と朝鮮労働党が握っており、4年ごとに改選される最高人民会議(議会)では、事実上、党の決定を承認するだけとなっている。 (c)AFP