【7月28日 AFP】参議院選の投票日を翌日に控えた28日、各党党首らは最後の街頭演説を行った。

 安倍首相は、米国主導で起草され1947年に施行された現在の平和憲法の改正など、いわゆる「戦後レジーム」を払拭するための改革に長年取り組んできた。しかし、自由民主党(Liberal Democratic PartyLDP)は最近の支持率の低下を受け、選挙戦の焦点を年金制度改革やそのほかの経済問題に変更している。安倍首相は無党派層の支持を得るため、選挙戦最終日は都市部の繁華街をまわる予定だ。

一方、民主党(Democratic Party of JapanDPJ)の小沢一郎(Ichiro Ozawa)代表は地方を中心に遊説し、安倍首相の前任の小泉純一郎(Junichiro Koizumi)前首相が行った経済改革で取り残された感のある農村部などの支持を得たい意向だ。

 今回の参院選は国民の関心も高く、期日前投票で22日までに投票を済ませた人は54%に上り、2004年に行われた前回の参院選を大幅に上回っている。(c)AFP