2007年7月23日、サウスカロライナ(South Carolina)州チャールストン(Charleston)で行われた公開討論会終了後、談笑するヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員とバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員。(c)AFP/Stan Honda
【7月25日 AFP】2008年米大統領選挙に向け、23日に行われたCNNと動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)共催の米民主党候補者と有権者の公開討論会で、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員とバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は、イランや北朝鮮など米国の敵対国への対応をめぐって激しい応酬を繰り広げた。
討論会に視聴者から寄せられた「前提条件なしに、大統領就任1年目にイラン、シリア、ベネズエラなどの指導者と面会するつもりがあるか」という質問に対し、オバマ候補は「会談しないことが彼らを罰しているという考えは現政権の外交政策の基本となっているが、それはおかしい」と答え、会談する意志を示した。
一方、そのような指導者を「世界最悪の独裁者」と呼ぶクリントン候補は、交渉自体については前向きな姿勢をみせたものの、大統領の権威を敵国のプロパガンダに利用させるべきではないと述べ、オバマ候補を「無責任で、率直にいって世間知らず」と評した。
これに対しオバマ候補は、主要選挙区の1つ、アイオワ(Iowa)州の地元紙による両候補の対談で、「『無責任で世間知らず』なのは2002年、撤退計画もないままにイラク派兵に賛成票を投じたクリントン候補の方ではないか」と反撃した。
■両陣営はそれぞれに反応
討論会での発言について、オバマ陣営は、「『最高司令官』として取るであろう判断」を表明したとしている。
一方のクリントン陣営は、この討論会で両候補の違いが明確となり、「クリントン上院議員は精力的に外交に取り組んでおり、包括的な公約をして就任前に大統領権限を行使するようなことをするのは誤りだと理解している」と強調した。
これに先立ち、ビル・クリントン(Bill Clinton)政権で国務長官を務めたマドレーン・オルブライト(Madeleine Albright)氏は、元大統領夫人であるクリントン候補の討論での答えは「外交の何たるかを理解していることを示す、非常に洗練されたもの」だとし、また「大統領の価値というものを本当の意味で理解している」と称賛した。(c)AFP