2007年7月22日、総選挙で勝利し、トルコの首都アンカラ(Ankara)の公正発展党(AKP)本部で支持者に手を振るレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相とEmine夫人。(c)AFP/GALI TIBBON
【7月23日 AFP】欧州委員会(European Commission、EC)のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長は23日、前日のトルコ総選挙でレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相率いるイスラム系与党、公正発展党(AKP)が46.3%の得票率で圧勝したことを「民主主義の未来を占う試金石」だと表現し、歓迎した。
同委員長は声明で、「(トルコ)総選挙での圧勝についてエルドアン首相の印象的な勝利を祝福する。トルコ国民にとって政治的、経済的改革に向けて前進する重要な時期と重なった」と述べた。
さらに「エルドアン首相は長期にわたる欧州連合(EU)加盟交渉において、個人的責務を果たしてきた。すべての新たな使命における彼の成功を祈る」と語った。
■国内のEU加盟反対に苦慮するトルコ政府
エルドアン首相は2005年、トルコのEU加盟交渉を開始したが、EU側がトルコ政府に突きつける加盟条件に対し、トルコ国内では反対世論が盛り上がり、苦心している。EUの示す条件は、多くのトルコ国民にとって押しつけがましいものと受け取られ、そうした条件に従おうとするエルドアン首相の姿勢は屈辱的だともみなされている。
トルコ政府にとって加盟交渉における最近の打撃は6月、欧州委員会がトルコ側は交渉開始が可能な状態だと認めていたにもかかわらず、フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が「経済・通貨政策」分野での交渉再開を阻止したことだ。
一方、EU外相会合出席のためにブリュッセル(Brussels)に到着した英国のデービッド・ミリバンド(David Miliband)外相は、「欧州諸国全体が(トルコの)新政府に手を差し伸べることは非常に重要だ。トルコの政局安定はわれわれの非常に大きな関心事だ」と語った。(c)AFP