【7月17日 AFP】2月の6か国協議に基づく初期段階措置として北朝鮮が寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設を稼働停止したことについて17日、日本では北朝鮮政府は新たな要求を出してくるとの見方が示された。

 麻生太郎(Taro Aso)外相は記者団に対し、国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は16日に北朝鮮が寧辺の施設の稼働停止を確認したと発表したが、残りの4つの施設の閉鎖を確認していないことを指摘し、北朝鮮は次々と態度を変えてくるので、新たな条件を持ち出し交渉の応酬が続くだろうとの見方を示した。北朝鮮は今回の核施設の稼働停止の見返りとして5万トンの重油を受け取ることになっている。

 核解除に向けた今後の方針を確認する中国、日本、南北朝鮮、ロシアおよび米国による6か国協議は18日に北京(Beijing)で開催される。

 北朝鮮と緊張関係にある日本は、6か国協議でも強硬路線をとるとみられる。日本は日本人拉致事件を理由に初期段階措置に対して資金提供を行っていない。(c)AFP