2007年7月9日、ウィーン(Vienna)の国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)で記者会見するモハメド・エルバラダイ(Mohamed El Baradei)IAEA事務局長。(c)AFP/Samuel Kubani
【7月11日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)は10日、北朝鮮から監視要員の招請状を受けたとして、「数日以内」に査察団が平壌入りする見通しとなったと発表した。
正式な日程は明らかにされていないが、外交筋によると9か国からなる代表査察団が、早ければ12日、あるいは14日に平壌入りする可能性が高いという。IAEAの核査察要員が北朝鮮入りすれば2002年以来となる。
北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の合意では「初期段階措置」として北朝鮮が核施設を停止・封印することになっている。これについてIAEA特別理事会は9日に停止・封印措置を監視する査察要員の派遣を承認し、北朝鮮側の正式な受け入れ表明を待つばかりとなっていた。今回、北朝鮮は合意事項を実施する姿勢をみせたといえる。
これに先立ちモハメド・エルバラダイ(Mohamed El Baradei)IAEA事務局長は9日、「核施設停止、閉鎖の査察は、それほど時間を要するものではない。数日間もあれば十分だ」と述べている。しかし、今回は停止・閉鎖の確認だけでなく、監視カメラなど今後の監視活動のための装置設置の時間も必要となる。
停止・閉鎖対象となる北朝鮮の核施設は、寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の5000キロワット黒鉛炉のほか建設中の黒鉛炉2基、再処理施設、核燃料製造工場の5か所。
査察について米国のトム・ケーシー(Tom Casey)国務省副報道官は「北朝鮮が『初期段階措置』を履行してすべてが終わるのではなく、同国の核施設の無能力化および恒久的廃棄に向けて引き続き努力をすすめていくことが重要だ」と。
一方、韓国政府は10日、6か国協議が次週にも開催されるとの見通しを発表した。(c)AFP