2007年7月9日、バージニア(Virginia)州アーリントン(Arlington)で演説に臨むジョージ・W・ブッシュ(George W.Bush)米大統領。(c)AFP/Jim Watson
【7月10日 AFP】民主党だけでなく与党共和党からもイラク政策への批判が高まるなか、米政府は10日、イラク駐留米軍の早期撤退の可能性を否定した。
政府がイラク国内からの段階的撤退について協議に入ったという報道に対しトニー・スノー(Tony Snow)大統領報道官は「事実には程遠い」と否定した。
同報道官は撤退が最終目標であり、イラクの国内情勢を考慮に入れて検討するとの大統領の見解を繰り返し、「軍事的判断ではなく政治的判断で戦略を決定するのは誤りだ」と述べた。
イラク増兵計画については共和党の支持も弱まっており、7月4日の米建国記念日後、ブッシュ政権は再び議会との対決を迫られている。
一方、イラク政府は米軍の早期撤退はさらなる混乱をもたらすと警戒しており、ホシヤル・ジバリ(Hoshyar Zebari)外相は、「内戦や分裂、さらには国の崩壊や地域紛争が引き起こされる可能性」を指摘した。
しかし米兵の死傷者の数は週末だけで10人を超えており、選挙を来年に控えた議員の多くは有権者からの戦争についての反発を懸念している。(c)AFP/Stephen Collinson