2007年7月3日、北朝鮮の首都・平壌(Pyongyang)を訪問した楊潔チ(Yang Jiechi)外相と記念撮影する金正日(Kim Jong-Il)総書記。(c)AFP/KCNA via KNS
【7月4日 AFP】前日、北朝鮮の首都・平壌(Pyongyang)で金正日(Kim Jong-Il)総書記と会談した楊潔チ(Yang Jiechi)外相は4日、帰国した北京で会見し、金総書記が6か国協議で合意された初期段階措置を履行する準備があることを表明したと述べた。
中国国営新華社(Xinhua)通信によると、金総書記は6か国協議に関し、珍しく歩み寄りの姿勢を見せ、楊外相に対し「最近、幾つかの朝鮮半島の緊張緩和の兆しが表れている。すべての当事国は(北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で合意された)初期段階の行動を履行するべきだ」と述べたという。
■北朝鮮への重油支援は来週開始、米は異論なし
同協議で合意された初期段階措置では、北朝鮮側はプルトニウム生産など核爆弾用の原料を濃縮している寧辺(Yongbyon)の核施設の稼動停止・封印を行い、引き換えに参加国は5万トン分のエネルギー支援を行うことになっている。
韓国の外交通商相は同日、約5万トンの重油提供を約束した初期段階のエネルギー提供の第1弾として、次週に5000トンから1万トンを積んだ輸送船第1便を出発させると発表した。韓国と北朝鮮の政府は、最初の輸送船から20日以内に、全輸送船の出航を終えることで合意している。
6か国協議に参加する米国は、寧辺の各施設が実際に封印される前に支援エネルギーが輸送されることについて異論はないとしている。米国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官は4日、「初期段階の早い時期に北朝鮮側が求めた重油は、計5万トンの中のごく一部だと認識している。われわれが反論するようなことではないと考える」と述べた。
6か国協議の進展に希望をもたせるもう一つの兆候は、北朝鮮側が寧辺を査察する国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)の査察団に対し、さらなる協力姿勢を示した点だ。在ベルリンの外交筋が明らかにした。
一方、北朝鮮政府は4日、同国の核軍縮は米国が同国に対する「敵対的政策」を撤回するかどうかにかかっている、とけん制もした。(c)AFP