
【6月30日 AFP】久間章生(Fumio Kyuma)防衛相は30日、千葉県の大学で講演した際、米国の広島、長崎への原子爆弾投下について、日本の無条件降伏につながりソ連の北海道侵略・占領を防いだとし、「しょうがない」との見解を示した。
同防衛相は「(原爆で)本当に無数の人が悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今しょうがないなと思っている」と述べた。7月29日の参院選に向け、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が国民の支持を得ようと奔走している最中の発言だった。
歴史学者の中には、21万人の犠牲者を出した1945年の米国による広島、長崎への原爆投下は、日本の無条件降伏には必要なかったとする見方もあるが、久間防衛相は「(米国は)日本が負けると分かっているのに、あえて原子爆弾を広島と長崎に落とした。そこまでやったら日本も降参し、ソ連の参戦を止めることができるということだった。アメリカは恨んでいない」と述べた。
同防衛相の発言は、直ちに被爆者の反発を招いた。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳事務局長(75)はAFPの取材に対し、「閣僚としての彼の発言は常軌を逸したものだ。数十万人がひどい苦しみの中で亡くなったことを認識すべきだ」とし「発言を撤回するよう久間防衛相に求めるつもりだ。彼は長崎県出身で、わたしは同じ県の出身者として恥ずかしい」と怒りをあらわにした。
安倍首相は「久間氏は米国の考え方について紹介したと承知している。核を廃絶することが日本の使命だ」とし、同防衛相の発言を問題視しない態度を示した。(c)AFP










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