【6月20日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の側近の1人、行政管理予算局のロブ・ポートマン(Rob Portman)局長が19日、辞意を表明した。低支持率に苦慮する同政権にとって追い打ちをかける痛手だ。

 ブッシュ大統領は同日、ポートマン局長の後任にジム・ナッスル(Jim Nussle)元下院予算委員長を指名した。

 2008年11月の大統領選に向け足場を強化したい共和党だが、混迷するイラク政策への不満などからブッシュ大統領の支持率は低下をたどり、側近の辞職も相次いでいる。

 ブッシュ大統領の腹心、ドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)前国防長官は、2006年の中間選挙での共和党大敗の責任を負う形で辞任した。この時の選挙では、ブッシュ政権のイラク政策を厳しく批判した民主党が下院議席の過半数を奪回している。

 このほかにも、2005年には米中央情報局(CIA)工作員の身元漏えい事件への関与でルイス・リビー(Lewis Libby)元副大統領主席補佐官が、5月には国家安全保障問題を担当するJ・D・クラウチ(J.D. Crouch)大統領副補佐官が政権を去っている。(c)AFP