2007年6月18日、北京で記者会見する6か国協議の米国代表クリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補。(c)AFP/Frederic J.BROWN
【6月18日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米韓代表は18日、北朝鮮が同協議で2月に合意された「初期段階措置」に従い、数週間以内に核施設の停止に着手する見込みだと発言した。
北朝鮮は16日、マカオ(Macau)の銀行バンコ・デルタ・アジア(Banco Delta Asia、BDA)に凍結されていた資金の送金問題が「解決に向けた最終段階に達した」として、原子炉の停止について協議するため国際原子力機関(IAEA)査察団を招請したと発表していた。
■2、3週間内に初期段階履行開始か
6か国協議・韓国代表の千英宇(チョン・ヨンウ、Chun Yung-woo)外交通商省平和交渉本部長は、「2、3週間以内に、IAEAの査察団が訪朝し、原子炉の停止・閉鎖措置を開始すると見込んでいる」と述べた。
米国代表のクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補も、北朝鮮がプルトニウム製造を行っているとみられている寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設の閉鎖について楽観視し、北京で報道陣に対し「数週間以内の問題だと認識している。停止措置は敏速に履行されうる」と述べた。
ロシアのインタファクス(Interfax)通信は、北朝鮮の外交官が北京で「7月後半に原子炉は封鎖される」と述べた言葉を引用した。同外交官は「われわれの専門家によると、原子炉停止には技術的に約1か月かかる。よって6か国協議の合意事項に従い原子炉を封鎖するのは、7月後半になると見込まれる。最も条件の良かった場合で、約3週間かかるだろう」と述べたとされる。
「初期段階措置」に関する6か国協議での合意事項は、北朝鮮側が寧辺の核施設を停止・封鎖し、またIAEA査察団の復帰を受け入れることと引き換えに、重油5万トン相当のエネルギー支援が提供される。
初期段階の次には、北朝鮮側に過去数十年間にわたり続けてきたすべての核開発計画の無能力化を求める見返りとして、北朝鮮はさらに重油95万トン分相当のエネルギー支援、および米国との国交正常化などを含む外交利益を求めている。
ヒル国務次官補は、中国代表の武大偉(Wu Dawei)外務次官との会見後、「現在われわれは核施設の停止に向けて準備している。(6か国協議の)合意事項が引き続き履行されることを願っており、一定のペースで続けていく」と述べた。
■北朝鮮関連資金
凍結解除された資金のうち約2000万ドル相当について、北朝鮮ではまだ返還の確認を発表していないが、米国では声明が発表されると予測している。移管完了の確認が発表されれば、寧辺の核施設封鎖へ向けて公式に事態が進展することがほぼ確実となる。
ヒル次官補は返還を確認してはいないと前置きした上で、「問題は解決したと理解している。現在、ロシアの銀行システムにあることは承知しており、もうすぐ北朝鮮に届くだろう」と述べた。また、今週中に韓国が北朝鮮支援用の重油を初めて発注するだろうと述べた。ヒル次官補は6か国協議の再開を促進するため、同日ソウルに移動し、翌19日に東京を訪れる。(c)AFP/Jun Kwanwoo





