2007年4月10日、韓国・ソウル(Seoul)で会談後に報道陣の質問に答える千英宇(チョン・ヨンウ、Chun Yung-woo)外交通商省平和交渉本部長(左)とクリストファー・ヒル(Christopher Hill)米国務次官補。(c)AFP/KIM JAE-HWAN
【6月8日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の韓国代表、千英宇(チョン・ヨンウ、Chun Yung-woo)外交通商省平和交渉本部長は、こう着状態となっている核放棄問題の打開に向け、11日からの日程で米国を訪問する。外交通商省関係者が8日、明らかにした。
北朝鮮は2月13日の6か国協議において、経済支援や国交正常化といった見返り案を条件に、核放棄に向けた「初期段階措置」を履行することで合意していた。
先の外交通商省関係者によれば、宋旻淳(ソン・ミンスン、Song Min-Soon)外交通商相が3日、日本の麻生太郎外相、中国の楊潔チ(Yang Jiechi)外相と韓国・済州島(Jeju)で会談し、北朝鮮の核放棄に向けた新たな対策を協議したという。
訪米する千交渉本部長は、米国主席代表を務めるクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補とこの新たな対策について協議するものとみられる。同時に、寧辺の核施設封鎖後の核放棄措置についても協議するもようだが、現時点でその詳細は明らかにされていない。
一方で聯合ニュース(Yohnap)は6日、「米政府は現在、経営幹部の辞任を条件にBDAのブラックリストからの削除を提案している」「同時に、BDA問題で中国にこれまで以上の大きな役割を期待している」と報じた。
資金洗浄ならびに紙幣偽造容疑で北朝鮮資金を凍結してきた米国は、すでにこれを解除しているが、現時点で北朝鮮側はこの資金の受け入れ銀行を見つけられず、事態は進展していない。資金を国内銀行に送金せず、新たに別の国外銀行に送金することで、海外口座を持ち続けるのが北朝鮮の狙いとみられる。
北朝鮮による初期段階措置の履行が進まない中、李在禎(イ・ジェジョン、Lee Jae-Joung)統一相は、6か国協議参加各国はBDA問題の解決に向けて尽力していると述べ、「間もなく問題解決に至るだろう」と前向きな姿勢を見せた。さらに、韓中米で技術的・法的問題をクリアすべくさまざまな選択肢を検討していることも明らかにしたが、その詳細については明かさなかった。
「初期段階措置」は、寧辺(Yongbyon)の核施設を4月14日までに封鎖するというものだった。しかし北朝鮮側は、2005年以来マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(Banco Delta Asia、BDA)に凍結されている2500万ドル(約30億円)の資金の凍結解除が実現されていないとして、初期段階措置の履行を拒否した。(c)AFP
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