【6月7日 AFP】ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の夫人セシリア(Cecilia Sarkozy)さん(49)が6日夜、ドイツのバルト海沿岸の保養地ハイリゲンダム(Heiligendamm)で開幕した主要8か国首脳会議(G8、ハイリゲンダム・サミット)の夕食会で、華やかに外交デビューを飾った。

 ハイリゲンダム近郊のホーエン・ルコウ(Hohen Luckow)領主館で開かれたアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相夫妻主催による非公式の夕食会にサルコジ大統領とともに出席したセシリア夫人は、銀のスパンコールがついた黒のカクテルドレスで登場。仏大統領機で現地入りしたときは、ゆったりした白のパンツスーツ姿だった。

 元モデルのセシリア夫人は現在、広告会社の重役を務める。2005年に夫人と別の男性との駆け落ちで夫妻がしばらく別居していたことや、4-5月の仏大統領選挙でほとんど選挙運動に参加しなかったことなどから、フランスのファーストレディーとしての務めをどのように果たすか、内外の注目を集めている。

 セシリア夫人は2年前、仏紙とのインタビューで、ファーストレディーという立場について「真っ平」だと述べていた。

 7日、夫のサルコジ大統領が地球温暖化問題とアフリカの開発援助資金問題について会談に入ると、セシリア夫人はローラ・ブッシュ(Laura Bush)米大統領夫人、シェリー・ブレア(Cherie Blair)英首相夫人など他の首脳夫人らとともに、メルケル独首相の夫ヨアヒム・ザウアー(Joachim Sauer)氏が主催するイベントに参加する。

 ただし、仏大統領報道官によると、セシリア夫人はサミット閉幕を待たず、8日にも帰国する予定。最初の結婚で生まれた娘の20歳の誕生日を祝うためだという。(c)AFP