2007年6月2日、第6回アジア国際安全保障会議(Shangri-La Dialogue)の開催前に、演説するロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官。(c)AFP/ROMEO GACAD
【6月2日 AFP】ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は2日、軍事力増強が懸念されている中国との関係について、楽観的な姿勢を表した。
アジア国際安全保障会議(Shangri-La Dialogue)に出席したゲーツ国防長官は、「米国政府が発表した年次報告書に示されている通り、中国の軍事資金と装備の近代化の不透明さについては懸念するところがある。だが、ピーター・ペース(Pete Pace)参謀本部議長も述べるように、『力量と意図』とは違うものだ。そして、米中関係について希望的に考えてよい理由があると思う」述べ、従来の強気な姿勢とは一変、中国軍の再編を取り上げた米国国防総省の年次報告書には、それとなく言及するにとどまった。
この会議はロンドンに拠点を置くシンクタンク「国際戦略研究所(International Institute for Strategic Studies)」が主催。各国の安全保障担当者が出席した。ゲーツ国防長官の穏やかな発言は、2年前のこの会議で、中国の軍事増強の意図を鋭く追及した前国防長官のドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)氏とは対照的だった。
国防長官と共に中国を訪問した職員によると、中国の軍事力は2年前より弱まるばかりか更に増強され、いずれは部分的にアメリカの軍事力も阻止できる準備を固めているという。しかし、ゲーツ国防長官は中国がさらに自発的に開放されるよう、ペンタゴンの報告書に載っている以上の内容には触れないことに決めたという。
さらにゲーツ国防長官は、「近年、階級に関わらず、軍事部門における同国の接触も増えた。前回の訪中の際にペース参謀本部長は、最先端の中国の戦闘機の操縦席に座らせてもらったぐらいだ。」と述べ、「米中の間には、経済的にも貿易においても、非常に深い関係がある。長い時間にわたって話し合いを続行すれば、着実に信頼を築き上げることができるはずだ」と対中関係に前向きな姿勢を示した。(c)AFP


