【5月26日 AFP】「一人っ子政策」の違反取り締まりに反発する住民らによる暴動で緊張が高まる南部広西チワン族自治区(Guangxi provinceShapiで25日、住民らが「家族計画政策の実行のために地方政府が残忍な行動を繰り返せば、再度暴動が発生する」と警告した。

 同地域では前週、地方政府がいわゆる「一人っ子政策」の違反者取り締まりとして「堕胎の強制、所有物の破壊、高額な罰金の徴収」を行なっていると主張する数千人規模の住民と警官隊が衝突。依然高い緊張状態が続いている。

 住民女性のLiangさんは「当局が盗賊のような行動を取り続けるなら、当然住民らは応戦する。皆、今は落ち着いているが、政府の対応が明らかになるのを待っている」と語る。Liangさんら住民は、地方政府に対し誤った取り締まり活動の適正化を要求している。

 興奮した住民の集団は、苦情の手紙や文書を振りかざしながら外国人ジャーナリストを取り囲み、取り締まりに対する不満を訴える。その中の1人、住民女性のLiuさんは「地方政府は、どうやって償うつもりか明らかにすべき」と語る。Liuさんは、子どもが2人いることに対する罰金2万4000元(約38万円)を徴収するために訪れた地方政府当局者によって、財産を没収されたのだという。「所有物を返還してもらえるのかどうか知りたい」と語るLiuさんは、怒りを抱えながら正義を要求する大勢の住民の1人に過ぎない。

 国営通信は24日、「暴動は既に鎮圧された」と報じたが、住民らはこの情報を否定している。(c)AFP