【ワシントンD.C./米国 18日 AFP】女性職員の厚遇問題に揺れていた世界銀行(World Bank)のポール・ウルフォウィッツ(Paul Wolfowitz)総裁は17日、6月末で辞職すると発表した。
イラク戦争を主導したネオコン(新保守主義者)の代表格の1人とされる総裁は、2005年3月にジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領により世銀総裁に指名され、同年6月には世銀総裁に就任した。
ホワイトハウス(White House)は、前月にウルフォウィッツ総裁と恋人関係にある女性職員の厚遇問題が明るみに出て以来、一貫して総裁の続投を支持する姿勢を示してきたが、今週始めに世銀理事会が総裁の進退について審議を開始した頃からその態度にほころびが見え始めていた。
総裁の辞任表明を受け、ホワイトハウスは「辞任はしてもらいたくなかった。大統領もしぶしぶ承諾した。大統領は、次期総裁候補をすみやかに発表する意向」との声明を発表した。
大統領の国防副長官を務めたこともあり、大統領の長年の盟友ともされてきた総裁の辞任は、イラク問題などを抱えるブッシュ陣営にとって「さらなる痛手」と見られている一方で、「大統領にとってはさほどの問題ではない」と見る識者も多い。
政治評論家のLarry Sabato氏は、「総裁の辞任は、大統領の悩み事の1つにも入らないくらいだ。彼にとってはイラク問題がいちばんの頭痛の種。ウルフォウィッツ総裁よりも、連邦検察官9人を強引に解任させたとされるアルベルト・ゴンザレス(Alberto Gonzales)司法長官の方が彼を悩ませているのではないか」と分析した。
イラク問題に加えてこうしたスキャンダルが次々に明るみに出ているブッシュ大統領の支持率は、ニューズウィーク(Newsweek)誌の最新の世論調査によると、28%と、過去最低を記録している。
写真は17日、メリーランド州Chevy Chaseの自宅を出るウルフォウィッツ総裁。(c)AFP/Getty Images/Chip Somodevilla
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