写真は、IAEAの第50回総会でのソルタニエイ大使(2006年9月20日撮影)。(c)AFP/DIETER NAGL
【テヘラン/イラン 12日 AFP】政府は11日、「国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)によるナタンツ(Natanz)のウラン濃縮施設への初の抜き打ち査察を拒否」とのウィーン外交筋の発言を否定した。国営イラン通信(IRNA)が報じた。
アリ・アスガル・ソルタニエイ(Ali Asghar Soltanieh)IAEA担当イラン大使が同紙の取材に応じ、「査察拒否はしていない。核拡散防止条約(Nuclear non-Proliferation Treaty、NPT)に基づくIAEAの訪問にまったく問題はないと考えている」と語ったもの。ソルタニエイ大使はさらに、「IAEAも(査察実施を)確認済みだし、査察団は作業を進めている」とも述べた。
イラン政府の査察拒否については、IAEA本部があるウィーンの外交筋が10日、AFPに対し、「イラン政府は、ナタンツの地下施設への抜き打ち査察を許可するとの約束を破った」と明かしていた。この抜き打ち査察は、IAEAによる監視カメラの設置要請を拒んだイランが3月、受け入れ可能とし、合意に至っていたもの。
この合意に基づき4月21日に1回目の査察が決まっていたが、「まったくの不首尾」に終わり、その後も抜き打ち査察は行われていないと外交筋は明かしている。
国連(UN)によるウラン濃縮活動停止要請をイランが拒否したことを受け、国連安全保障理事会(UN Security Council)は同国に対し、2度にわたって制裁措置を講じてきた。IAEAは23日に安保理に同国のウラン濃縮活動状況を報告し、その後6月に会合を開くことになっている。IAEAの報告書が否定的なものになれば、3度目の制裁措置が講じられる可能性もある。
写真は、IAEAの第50回総会でのソルタニエイ大使(2006年9月20日撮影)。(c)AFP/DIETER NAGL