写真はホワイトハウスで9日、大統領専用ヘリコプター、マリーン・ワン(Marine One)から降りるブッシュ大統領。(c)AFP/SAUL LOEB
【ワシントンD.C. 10日 AFP】米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領と中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は10日、電話会談を行い、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の合意事項に従い、北朝鮮に核放棄へ向けた「初期段階」を実施するよう、共に圧力をかけていく方向で合意した。
ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官によると、両首脳は「2月13日の(6か国協議)合意に基づいて北朝鮮は動きを開始する必要があるという点で一致し、米中両国が協力して働きかけていく」点で合意した。ブッシュ大統領は10日、カンサス(Kansas)州の竜巻被災地へ向かう途中、大統領専用機内から胡主席に電話したもの。
ブッシュ大統領は電話会談でまた、予定されている呉儀(Wu Yi)副首相と中国経済界代表団の訪米に歓迎の意を表明した。胡主席は6月上旬にドイツ・ハイリゲンダム(Heilingendamm)で行われる主要国首脳会議(G8)へ出席する予定で、ブッシュ大統領とも会談する予定だ。
2月13日に採択された6か国協議の共同文書で、北朝鮮は寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)にある核施設の停止に合意したが、米国の取引禁止リストに掲載されるマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されている北朝鮮資金2500万ドルが返還されるまでは停止を拒否するとして、履行期限を過ぎても初期措置は実施されていない。
米国政府によると、北朝鮮資金は3月に凍結解除されたが送金が完了していない。バンコ・デルタ・アジア側の問題に加え、北朝鮮関連資金の送金について金融機関らが拒否し、移管先が決まらないことが原因となっている。北朝鮮に求められていた核施設停止期限は4月14日だった。
写真はホワイトハウスで9日、大統領専用ヘリコプター、マリーン・ワン(Marine One)から降りるブッシュ大統領。(c)AFP/SAUL LOEB