写真は9日、南部の町Delimara付近でジョギング前に取材に応じるサルコジ氏(左)。(c)AFP/ANDREAS SOLARO
【パリ 9日 AFP】大統領選で当選したばかりの保守系与党、国民運動連合(Union pour un Mouvement Populaire、UMP)党首のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前内相(52)が9日、豪華旅行に対する野党やマスコミからの非難に断固として抵抗する構えを見せた。
6日に行われた決選投票で最大野党、社会党(Parti Socialiste、PS)のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏を破ったサルコジ氏は7日、選挙の疲れを癒し、組閣構想を練るために、妻セシリア(Cecilia)さんと息子ルイ(Louis)君(10)を伴って地中海のマルタ(Malta)を訪問した。一家は、実業家のバンサン・ボロレ(Vincent Bollore)氏が所有する自家用ジェット機でマルタへ向かい、到着後は同氏所有の豪華なヨットで航海に出た。
だが、この豪華旅行が「下品」で「大企業の恩義を受けていることの証し」だと考えた野党やマスコミからは、すぐさま批判が噴出。地方紙のLa Republique des Pyreneesは「裕福さを見せびらかす様子が、億万長者のシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前イタリア首相を連想させる」と述べた。
社会党のJean-Marie Le Guen氏は「大統領になろうとする人物が、大統領権限による恩恵を受ける可能性がある裕福な人々に費用を払わせて休暇を過ごすのは問題ないのか」と疑問を投げかけた。
また、フランソワ・オランド(Francois Hollande)社会党第1書記は「休暇の費用は政府が支払うのかどうか分からない」と指摘するが、ボロレ氏はルモンド(Le Monde)紙に対し、同氏が費用を払うと語っている。
■サルコジ氏、「謝罪するつもりはない」
野党やマスコミからの批判を受け、サルコジ氏はマルタでジョギング前に取材に応じ「税金は一切使用していないのに、なぜ物議を醸すのか理解できない。謝罪するつもりはない」と語り、さらに「ボロレ氏とは20年来の友人で、これまでに同氏からの招待を受けたことは一度もない。フランス国民は政治活動と現実の区別をつけることができると確信している」と述べた。
UMP側もサルコジ氏を擁護。ジャン=ピエール・ラファラン(Jean-Pierre Raffarin)元首相は「過酷な選挙戦を戦い抜いた後に休暇をとるのは当然。サルコジ氏が大統領に就任する16日まではまだ時間がある」と語った。
写真は9日、南部の町Delimara付近でジョギング前に行われた取材中、握手に応じるサルコジ氏(左)。
(c)AFP/ANDREAS SOLARO


