【ワシントンD.C./米国 7日 AFP】16年ぶりに米国を訪れているエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の歓迎式典が7日、好天候の下、ホワイトハウスの南庭で催された。式典には、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領のほか、米議員、ブッシュ政権閣僚、英外交関係者ら7000人が出席した。
女王の歓迎演説でブッシュ大統領は、米英は「歴史伝統を共有している」と述べた後、「今日、自由を守るため米英はテロや独裁と共に戦っている。両国は、ニューヨーク、ロンドン、カブール、バグダッド、どこであろうと、無実の市民らを殺りくするようなイデオロギーは受け入れない」と気勢を上げた。
これに対し、黒い帽子に白い上着、黒いスカート姿のエリザベス女王(81)は、ブッシュ大統領に歓迎式典の謝意を述べるとともに、「米英の発展の歴史において、政府、企業、組織、個人を問わず、のあらゆるレベルで両国が協調関係を築いてきたことを祝いたい」と述べた。
また、「より繁栄した安全で自由な世界を確立するために、未来志向の新たな米英関係を見つめ直す時期」だと述べ、政治的な言及は避けた。
女王は、英国人のジェームズタウン入植にもふれ、「偉大な米国の根元を成す平等、民主主義、法統治の概念の礎を築いた」と、その意義を強調した。
ホワイトハウス訪問に先立つ4日、女王は夫のフィリップ(Prince Philip)殿下(85)とともに、バージニア(Virginia)州ジェームズタウン(Jamestown)を訪問し、英国人による米国入植400周年記念行事に出席している。
一方、何かと「失言」の多いブッシュ大統領は、この日も「女王が米国の独立200周年を1976年に共に祝ってくれた」と言うべきところを、「1776年」と言いかけ慌てて「1976年」と言い直す一幕もあった。
この時、女王の視線が向けられたのに気づいた同大統領は、「まるで母親が幼い息子を見つめるような眼差しだ」とジョークでその場をしのいだ。
女王訪問を受け、ホワイトハウス周辺は、街灯に英国旗や米国旗で飾らるなど英女王歓迎ムードに染まる一方、上空をヘリコプターが旋回し、射撃要員が各所に配備されるなど、厳重な警戒態勢が敷かれた。
皮肉にも、ホワイトハウスは米英戦争中の1814年、英軍の攻撃を受け破壊されたことがある。
女王夫妻は8日、英国大使公邸でブッシュ夫妻を招いて返礼晩さん会を開催する。また、ワシントン近郊の米航空宇宙局(NASA)、幼児医療センターを訪問し、第二次世界大戦記念碑(World War II National Memorial)で花輪を捧げた後、同日午後に帰国の途につく。
写真はホワイトハウスで7日、エリザベス女王の歓迎晩餐会で女王(左)を迎えるブッシュ大統領夫妻。(c)AFP/Saul Loeb
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