写真は5日、ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)でシュタインマイヤー独外相との共同記者会見に臨むアッバス議長。(c)AFP/AWAD AWAD
【ガザ市/パレスチナ自治区 7日 AFP】前週、米国政府がイスラエル政府とパレスチナ自治政府双方に提示した安全保障計画について、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長は7日、イスラエルに対し、好意的に反応するよう呼びかけた。一方、自治政府で連立内閣を組むイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は前週、提案拒否を表明している。
アッバス議長はガザ地区(Gaza Strip)で7日、自身が率いるパレスチナ解放機構(PLO)の主流派ファタハ(Fatah)の会議に出席し、「米国が提案する計画には、治安を安定化し、パレスチナ人の苦難を終わらせるための重要な段階的措置が含まれている」と述べ、「我々はイスラエルに対し、(米国の)提案に好意的な反応を求めたい」と語った。
ハマスは5日、米国の安全保障計画案を拒絶。同計画は、イスラエル側にパレスチナ人の移動制限の緩和を求め、引き換えにパレスチナ側にロケット弾の発射の停止を求めていた。
イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は7日、フランクワルター・シュタインマイヤー(Frank Walter Steinmeier)独外相との会談後に声明を発表し「提案は検討中。イスラエルとしての立場をまもなく(政府内で)一致させる」とした。
一方で、オルメルト首相官邸の高官筋は事前のAFPの取材に対し、「提案の一部はすでに実施されているものだと首相は言うが」、米国の提案には安全保障上の懸念から政府として実行できない事項も含まれている、と述べていた。
イスラエルの日刊紙「ハーレツ(Haaretz)」が4日に入手した米提案書の複写によると、米政府はパレスチナ自治区における治安改善と移動制限緩和に関し、日程を設定して勧告している。パレスチナ人の移動制限緩和とロケット弾発射停止の引き換え提案のほか、2006年にハマスとファタハが武力衝突に至ったことから、アッバス議長の身辺警備の強化も勧告した。
ファタハ側が「非常に素晴らしい取り組み」と提案を歓迎する一方で、ハマス側は5日、即座に拒否を示していた。
ハマスのFawzi Barhum報道官はAFPの取材に対し、「我々はこの卑劣でテロ計画のような提案を強く拒絶する。この提案は、安全保障と引き替えに(イスラエルによる)パレスチナ占領を合法化するものだ」と述べた。
写真は5日、ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)でシュタインマイヤー独外相との共同記者会見に臨むアッバス議長。(c)AFP/AWAD AWAD
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