写真はシャルレティ・スタジアムで1日、6万人の聴衆を前に演説するロワイヤル候補。(c)AFP/MARTIN BUREAU
【パリ/フランス 1日 AFP】大統領選挙の決選投票まで残すところ6日となった1日、左派フランス社会党候補のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)元家庭担当相は1日、右派、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)国民運動連合(UMP)党首は、「非情」な改革を進行させフランス社会を不安定化させる可能性があると警告した。
■右派候補は「社会の不安定化」を招くと訴えるロワイヤル氏
ロワイヤル候補は、パリ市内のシャルレティ(Charlety)スタジアムに集結した6万人の支持者らを前に、フランス政治改革と市民社会の平和を心から望んでいる候補は自分だけだと訴えた。
「われわれは今、危険に直面している。公共問題に非情な政策を持ち込めば、社会の安定や市民生活の平和が危機に陥る」と語り、「右派候補の掲げる政策は、このような危険をはらんでいる」と、サルコジ候補を批判。
「暴力のないフランス、そして市民社会を前進させるエネルギーを抱いたフランス社会を実現させるために、非情な政策や社会に衝撃を与えることなく、フランスの改革推進に努めることを、私は約束する」と支持を呼びかけた。
ロワイヤル候補の選挙集会には、フランスの人気ポップスターらも多数応援にかけつけた。
選挙戦では、12年におよんだジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領による政治に対する変革を望む有権者らの心を掴むことが鍵になる。
■依然、サルコジ候補が僅差ながら優勢な展開
フランス史上初の女性大統領誕生の期待がかかるロワイヤル候補だが、1日発表のIpsos/Dellによる支持率調査によると、53%対47%で僅差ながらサルコジ候補を追う展開となっている。
選挙戦も終盤を迎え、ロワイヤル候補は閣僚時代のサルコジ候補の「経歴詐称」や、同候補の「歴史の書き換え」を意図した発言などを取り上げ、サルコジ候補への非難を強めている。
ロワイヤル候補とサルコジ候補は2日、テレビ討論で対決する。このテレビ討論は、フランス国民約2000万人が視聴するとみられている。
■棄権を呼びかけるルペン党首、その票の行方は?
一方、極右政党、国民戦線(UMP)のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)党首は同日午前、サルコジ、ロワイヤル両候補とも大統領の器ではないとし、同党の支持者380万人に対して決選投票の棄権を呼びかけた。
パリ市内での演説で同氏は、両候補は「過去30年間もフランス政治を支配してきた政党、政策の代表者」だとし、「フランスの政治、経済、社会、文化、倫理を崩壊に追いこみかねない」と気勢をあげ、聴衆の喝采を浴びた。
写真はシャルレティ・スタジアムで1日、6万人の聴衆を前に演説するロワイヤル候補。(c)AFP/MARTIN BUREAU