【キャンプデービッド/米国 28日 AFP】米政府のイラク政策への批判が高まる中、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は上院が可決したイラク駐留米軍の撤退期限を盛り込んだ法案に拒否権を行使した。大統領は会見で「わたしの忍耐力を試さないで欲しい」と述べた。
一方、ブッシュ大統領は拒否権行使の直後に、野党民主党および共和党の幹部議員を招き、行き詰まりをみせる打開策についての話し合いを行った。
メリーランド(Maryland)州、キャンプデービッド(Camp David)で行われた安倍晋三首相との合同記者会見で、ブッシュ大統領は「上院は米軍撤退期限を、わたしが受けいるか否かで、わたしの意思の固さを試しているのか。わたしは認めない。再び同じことを行っても、もちろんわたしは拒否権を行使する」と述べた。
また、それを望むものではない。(民主党、共和党の)共同作業で前向きに対処できると信じている。我々は冷静に考え、費用な時と場合に即して戦費を可決することができる」との考えも表明した。
拒否権が行使された補正予算案では、民主党が多数を占める両議会で可決されたもので、1240億ドル(約14兆8000億円)を戦費として割りあてる一方、イラクからの米軍撤退を10月1日に開始するとしていた。また、2008年3月31日のイラク撤退完了が目標として盛り込まれているが、拘束力はない。
法案は25日に下院を218対208で通過し、26日に上院で51対46で可決されたが、ブッシュ大統領はかねてより、「米軍撤退の時期を明記する、いかなる法案が可決されても拒否権を発動する」と明言していた。
写真は27日、キャンプ・デービッド(Camp David)で共同記者会見に臨むブッシュ大統領。(c)AFP/Ron Sachs
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