写真は、原子力空母エイブラハム・リンカーン(USS Abraham Lincoln)の艦上で「作戦終結」と書かれた横断幕の下、演説するブッシュ大統領(2003年5月1日撮影)。(c)AFP/Stephen JAFFE
【ワシントンD.C./米国 27日 AFP】米上院は26日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の拒否権行使の警告にもかかわらず、イラク駐留米軍の撤退期限を設定した法案を51対46で可決した。民主党のハリー・リード(Harry Reid)院内総務は「これにより、終りの見えない戦争からの撤退の道が開けた」と述べた。25日には下院で同じ法案が可決されている。
同法案では、ブッシュ大統領が要求した以上の予算、1240億ドル(約14兆8000億円)がイラクとアフガニスタンでの戦費に割りあてられるが、イラクからの米軍撤退開始時期を10月と設定し、また強制力はないものの撤退完了の目標時期を2008年3月31日としている。
上院での採決に先立ち、ホワイトハウス(White House)は同法案に対するブッシュ大統領の拒否権行使を再度伝えた。共和党議員もイラク戦争を擁護し、撤退期限の設定は惨事を招くと非難した。
この法案は5月1日にブッシュ大統領へ提出されるが、4年前の同日、大統領はイラク戦争「勝利」を宣言する演説を行った。
ホワイトハウスは同日、ブッシュ大統領の同法案に対する拒否権行使を発表。ダナ・ペリノ(Dana Perino)大統領副報道官は「大統領執務室で法案の上院通過を伝えると、大統領は宣言通り拒否権を行使すると述べた」と語った。
写真は、原子力空母エイブラハム・リンカーン(USS Abraham Lincoln)の艦上で「作戦終結」と書かれた横断幕の下、演説するブッシュ大統領(2003年5月1日撮影)。(c)AFP/Stephen JAFFE