写真は22日、第1回投票を終えたサルコジ候補(左)とロワイヤル候補。(c)AFP/ERIC FEFERBERG
【パリ/フランス 23日 AFP】フランス大統領選挙を争う右派のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)候補(52)と左派のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)候補(53)は23日、5月6日の決選投票に向けて選挙戦を再開した。両陣営とも投票の行方を左右する中道派有権者の取り込みを図っている。
ロワイヤル候補が第1回投票で3位につけた中道のフランソワ・バイル(Francois Bayrou)氏の支持層に接触する一方、サルコジ候補は、自身の政治的な信念を曲げ譲歩するような協定を結ぶことを拒絶した。
第1回投票から一夜明けた23日遅く、左派のロワイヤル候補は南東部バランス(Valence)地方で開かれた集会で、政治体制の改革についてバイル氏と公開討論を行うことを提案した。バイル氏は22日に行われた第1回投票で18.57%の票を獲得している。
「今の時点で連携を求めているのではありません。左派にこだわらず、現体制を糾弾してきた人々へのアピールなのです」とロワイヤル候補。
この点でサルコジ候補の姿勢は異なる。東部の都市ディジョン(Dijon)で行われた集会で歓声を上げる数千人の支持者を前に同候補は「信念を曲げてまで、協力関係を結ぶことはない」と述べた。
サルコジ候補は右派、ロワイヤル候補は左派と、政治路線が明確に異なっているため、両陣営とも第1回投票でバイル氏を支持した層の取り込みに力を入れる。両陣営ともバイル氏支持層が決戦投票のキャスティングボードを握ると認識しているからだ。
バイル氏のフランス民主連合(UDF)はこれまで右派と歩調を合わせることが多かったが、同氏は選挙期間中、左派寄りに軌道修正した。 バイル氏支持層が決選投票でどちらに投票するか、さまざまな観測が流れている。
バイル氏は25日に声明を出し、決選投票で誰を支持するか明らかにすると、同氏の事務所は発表した。
1995年に就任したジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領(74)の後継者を決める今回の選挙では、フランスの行方について熱のこもった議論が行われてきた。
与党国民運動連合(UMP)党首であるサルコジ候補は、過去のコンセンサスに基づく政治と「決別する」と主張し、選挙戦では主に労働倫理、国家のアイデンティティ、経済の自由化などを訴えてきた。
フランス初の女性大統領を目指すロワイヤル候補はフランスの福祉水準の維持と、左派的な経済政策の実施を訴えた。
22日夜、ロワイヤル候補は「もっとも冷酷で強者の論理に基づく法律に支配されたフランス」の出現に反対する姿勢を示した。
サルコジ候補の歯に衣着せぬ激しい性格から大統領の資質を疑う向きもある。一方、ロワイヤル候補については経験の少なさを指摘する評論家もいる。
22日の第1回投票を終えた両候補は、5月6日の決選投票での支持拡大に向けて集会やテレビ出演などきわめて多忙な日程をこなしている。
両陣営は、決選投票に向けた選挙戦のヤマ場になると見込まれる、5月2日のテレビ討論についても協議した。
写真は22日、第1回投票を終えたサルコジ候補(左)とロワイヤル候補。(c)AFP/ERIC FEFERBERG