写真は同日、イラク北部のモスル(Mosul)にある機械修理店の捜索を行う米軍。(c)AFP/MAURICIO LIMA
【ジュネーブ/スイス 18日 AFP】国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長は17日、ジュネーブ(Geneva)で開催された国連会合でイラク人難民への支援強化を訴え、周辺諸国には難民受け入れの継続を要請した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの発表によると、イラク人難民の数は国内外で約400万人(うち190万人は国内避難民)に達し、特に宗派間抗争が激化したこの1年で80万人が故郷を後にした。
国際赤十字社・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent)は、複数の国が、正式手続きを経たイラク人難民の受け入れを拒否する動きがあると指摘。さらにイラク国内でも避難民を故郷に強制的に帰還させる政策が開始されており、これが難民急増の一因になっているという。
旧フセイン政権の体制、あるいは現在の混乱を逃れるため、ヨルダン、シリア両国にはイラク人難民全体の半分に相当する約200万人が流入した。国際赤十字社・赤新月社連盟は、両国の難民にたいする医療、教育施設は「現在、飽和状態にある」と警告し、困窮する10万人の家族を支援するため、1500万ドル(約17億8500万円)の資金援助の必要性を訴えた。
ホシヤル・ジバリ(Hoshiyar al-Zibari)イラク外相は、イラク人難民の受け入れ国に総額2500万ドル(約29億7400万円)の経費負担を申し出たが、国内情勢が沈静化しないかぎり難民の流入は止まらないことも強調した。
写真は同日、イラク北部のモスル(Mosul)にある機械修理店の捜索を行う米軍。(c)AFP/MAURICIO LIMA