【ワシントンD.C./米国 15日 AFP】ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)財務長官は14日、国際通貨基金(IMF)に対し、新興市場経済諸国の声に耳を傾けることと為替レートの引き締めを求め、機構の「再構成」が必要であると述べた。
ポールソン長官はワシントンD.C.で開催されたIMFの会合で、「世界は再び変化の局面に直面している。IMFはこれに対応するように再構成されなければならない」と述べた。
第二次世界大戦後の設立以来、IMFは財政危機にあえぐ国家の最後の頼みの綱として機能してきた。しかし1997年のアジア通貨危機を経た現在、IMFは中国など急速に発展する国家以外とは無縁の存在であるかのような印象である。
ポールソン長官は、「IMFの構造自体の見直しが必要である。もはやIMFは現実の世界経済に適合していない。新興市場諸国との間の国際収支の不均衡の是正に向けた大胆な方策が必要とされている。これらの国はいまや世界経済の発展に責任を負う立場にある」と述べる。
IMFは2006年9月にシンガポールで会合を開き、中国や韓国、トルコ、メキシコの出資比率を引き上げるなどを含めた改革の第一歩を踏み出している。
IMFに対する米国のこの態度は、ブッシュ政権が中国人民元がドルに対して不当に安価であることに不満を募らせていることを反映する。
写真は14日、ワシントンD.C.で開催されたIMFの会合。(c)AFP/TIM SLOAN