【東京 8日 AFP】東京都知事選挙の開票が8日夜に始まり、現職の石原慎太郎氏の3選が確実となった。選挙管理委員会の発表によると、開票率22%の時点で石原氏が51.5%の票を獲得し、2位の候補に18.2%以上の差を付けた。
石原氏は記者会見で、「わたしはマスコミから厳しい非難を浴び続けた。残念なことに誤解や事実と異なることなども伝えられてきたが、都民の良識は本質を見抜いてくれた」と語った。
石原氏は最近数か月、高額な海外出張費の問題などで激しく非難されていたが、世論調査によれば、その権威が疑問視されている安倍晋三首相よりもその支持率は高い。
自民党の谷津義男選挙対策総局長は早速、石原氏の勝利を与党の勝利だとたたえた。谷津氏は、「東京は日本の顔。今回の勝利は参院選挙で自民党に良い影響を与えるだろう」と発言。
再選を果たした石原氏は、記者団からの五輪招致の態度を改めるかとの質問に対し、「何を見直さなければならないというのか。あるなら教えて欲しい。五輪招致計画について何を知っているというのか」といつも通りの口調で答えた。さらに「暗いニュースが多い昨今、一緒に楽しい夢を見よう。わたしは五輪が日本にとって非常に貴重なものになると思う」と続けた。
石原氏の最大の対立候補は、野党民主党が支持する前宮城県知事の浅野史郎氏だった。同氏は、石原氏の五輪招致計画を批判し、計画にかかる費用を低所得者への支援や、東京で頻発する地震の予防策へ回すべきだと主張していた。浅野氏は記者団に対し、「選挙は惨敗だった。わたしを支持し、期待してくれた人々におわびする」と述べた。
写真は8日、選挙事務所でだるまを抱えて勝利を祝う石原氏と、息子で衆議院議員の石原宏高氏。(c)AFP/Toru YAMANAKA