写真は4日、南北朝鮮を隔てる板門店の非武装地帯で警備をする韓国兵(左)と、韓国側を見る北朝鮮兵。(c)AFP/JUNG YEON-JE
【ソウル/韓国 4日 AFP】ソウルの国家情報院(National Intelligence Service)が4日明らかにしたところによれば、北朝鮮は金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong Il)総書記の側近を、南北朝鮮問題を統括する機関のトップに任命した。
■国家情報院が事実を確認
国家情報院のスポークスマンは「金養建(Kim Yang-Gon)氏(68)が、3月中旬に朝鮮半島問題を統括する朝鮮労働党統一戦線部長に任命され、統一部を掌握したことを確認した」とAFPに明らかにした。
韓国政府当局者によれば、前任者のRim Dong-Ok氏が2006年8月が癌で死亡して以来、統一戦線部長のポストは空席となっていたという。
また、「この動きが南北の関係改善の準備となることが期待される」と聯合ニュース(Yonhap news agency)は伝えている。
■新統一部長、金養建氏とは
金養建氏は、朝鮮労働党国際部のトップを経て、金正日総書記が委員長を務める国防委員会の参事に就任。2001年には金総書記の極秘中国訪問にも同行。2005年に行なわれた金総書記と韓国の鄭東泳統一相(当時)の会談では金総書記の隣に座った人物である。
金養建氏は統一戦線部とは別の政府機関、祖国平和統一委員会のトップにも就任するとの観測も流れているが、韓国国家情報院はこれを確認していない。このポストも2003年にKim Yong-Sun氏が交通事故で死亡して以来空席となっていた。
■南北関係、好転の兆候
韓国は2006年7月の北朝鮮のミサイル実験を機に、定期的な食糧・肥料援助を停止。続く10月の核実験以降、南北関係はさらに悪化していた。
しかし、2月に経済・外交上の利益を得ること引き替えに、核開発計画を破棄すると発表して以来、両国の関係は好転していた。
写真は4日、南北朝鮮を隔てる板門店の非武装地帯で警備をする韓国兵(左)と、韓国側を見る北朝鮮兵。(c)AFP/JUNG YEON-JE