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英兵拘束事件、英新聞各紙は政府の強硬姿勢を支持 - 英国

  • 2007年03月29日 14:39 発信地:英国
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写真は28日、アルアラムが放映した、拘束された兵士たちの映像。(c)AFP/AL-ALAM

【ロンドン/英国 29日 AFP】英海軍兵士ら15人がイランに拘束された問題で、英国各紙は28日、ほぼそろって英政府の強硬な外交政策を支持する社説を掲載した。

 同日、イランのアラビア語衛星テレビ局アルアラム(Al-Alam)が拘束された水兵8人と海軍兵士7人の映像を放映。インタビューの中で、拘束された唯一の女性兵士が、領海侵犯を事実と認めたと受け取れる発言をしたことから、英国内では非難と怒りの声が一層高まった。英政府は、拘束された兵士らはペルシャ湾北部のイラク領海内で、「通常の」密輸防止任務に就いていたとの主張を繰り返している。

インデペンデント紙
 
 英国の4大高級紙の一つであるインディペンデント(The Independent)紙は、「イランの(アフマディネジャド)政権との外交は概して難しいという事実と、中東地域の不安定な情勢を考慮すれば、(英)政府の対応を責めるのは難しい」とコメント。
「政府は慎重を期して、徐々に圧力を増していく方針を取った。また、国際社会の支援を得るよう努め、大部分において成功した」との見解を示した。

デイリー・テレグラフ紙

 日ごろは政府に批判的なデイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)紙も、トニー・ブレア(Tony Blair)英首相とマーガレット・ベケット(Margaret Beckett)外相の外交努力を広く支持した。
 「情勢は複雑で、無法国家を想像させる行為の前では政府の立場は弱い。こうした現状に直面し、政府の取った漸進的な外交姿勢は賢明だ。イラン側が今回の暴挙で、何を得ようとしているのか不明だ。より一層イランの孤立化を深めるだけの所業だ」などと述べている。

デーリー・ミラー紙

 左派大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)紙も同様に、政府の忍耐強い外交政策を支持。英海軍人員の「誘拐」は、「イラン政府の名誉を傷つけ、同国の孤立化を一層深める」として、「彼らの解放が早ければ早いほど、誰にとってもよい結果となる。だが、解決に向かって前進するには、艦隊外交ではなく、忍耐強く外交努力を行うしか方策はない」と述べた。

タイムズ紙

 一方、タイムズ(The Times)紙は、政府に対し、現行の強硬な対イラン外交を貫くよう勧めている。
 「この2日間でブレア首相とベケット外相が見せた頑強な姿勢は、遅ればせながらではあるが、テヘランに君臨する政権に対し、拘束が長引けば現在彼らが英国に与えている以上の打撃を、彼らこそが被りかねないとの確信を与えたかもしれない。進展を確実なものとするため、英国はより強固な姿勢を取ってきた。この方針は決して緩めるべきではない」

デイリー・メール紙

 主要紙の中で唯一、政府に批判的な社説を掲載したのは、大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)で、「苦々しい事実は残ったままだ。イラン側はこの事態をうまく切り抜けられることを知っているのだ。なぜなら英国が実際にできることは、ほとんどないも同然なのだから」と悲観的な見方を示した。

 写真は28日、アルアラムが放映した、拘束された兵士たちの映像。(c)AFP/AL-ALAM

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