写真は20日、バグダッド中心部のカラダ(Karrada)地区で爆破された車両のかたわらに立つ少年。(c)AFP/WISSAM SAMI
【ジュネーブ/スイス 20日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(United Nations High Commissioner for Refugees、UNHCR)は20日、2006年以降のイラク国内難民の数が約73万人に上り、ますます苦しい生活を強いられていることを報告した。
UNHCRのロン・レドモンド(Ron Redmond)報道官は、国内難民にとって「隣国に避難し安全を確保するのがますます難しい状況になりつつある」として、彼らがほぼ封じ込めの状態にあることを明らかにした。さらに、「国内難民の多くが資源不足にあえいでいるし、受け入れ側のコミュニティーも難民の増加に悲鳴を上げている」として、危機的状況にあることを指摘した。
UNHCRによれば、国内難民は月5万人の勢いで増加。現在、食糧支援に頼って暮らしているイラク人は約400万人に達しており、児童の23%が恒常的な栄養失調に苦しんでいるという。
約400万人のうち、隣国に避難したイラク人はおよそ200万人。その多くは、2003年4月のサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権崩壊以前からの国外難民である。残る約190万人が国内難民となっている。
「国内難民の多くは2003年以前の避難民です。しかし、2006年初頭以降、特に同年(2月に)サマラ(Samara)で発生した(シーア派のアスカリ聖廟)爆破以降だけで、激化する宗派間抗争を背景に73万人が新たに国内難民となっています」
UNHCRは、4月17日、18日の2日間にわたりジュネーブ(Geneva)で国際会合を開催。1948年以降の中東難民問題について意見を交換する。
写真は20日、バグダッド中心部のカラダ(Karrada)地区で爆破された車両のかたわらに立つ少年。(c)AFP/WISSAM SAMI