写真は同日、ホワイトハウスのルーズベルトルーム(Roosevelt Room)で声明を発表するブッシュ大統領。(c)AFP/Jim WATSON
【ワシントンD.C./米国 20日 AFP】イラク開戦4周年を控えた19日、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は声明を発表し、「撤退は時期尚早」との見解を示した。だが米国内では、終わりの見えない戦争に対する反対の声が高まっている。
ブッシュ大統領は同日、駐イラク米軍司令官らとともにヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)イラク首相と会談した後、テレビを通じて8分間の演説を行った。
演説の中で大統領は、「イラクにおける課題に対し、帰還することが最善の選択肢だと結論付けるのは魅力的な考えかもしれない。短期的にはそれで満足できるかもしれないが、その選択は米国の安全保障にとって壊滅的打撃を招く」と述べ、早期撤退を否定した。
また、米軍のイラク撤兵により国内の混乱が加速し、中東全体の情勢が悪化する恐れがあると警告。「テロリストは安全な隠れ場所となる混乱から出現し、イラクを9.11同時多発テロを企てた国、アフガニスタンと同様の状況に陥れる」と訴えた。
ブッシュ大統領は、米軍とイラク軍がバグダッドで実施している集中的な掃討作戦についても、「すぐに成果が得られるものではない。数か月かかるだろう」とし、長期化はやむを得ないとの見方を示した。なお米政府は、バグダッドおよびアンバル(al-Anbar)州の治安回復のため、戦闘部隊約2万1500人の増派を表明している。
一方、民主党は現在、駐イラク米軍の撤退期限を2008年9月とする条項を盛り込んだ予算案の成立を目指す動きを見せている。これに対しブッシュ大統領は、拒否権行使の構えを示している。
写真は同日、ホワイトハウスのルーズベルトルーム(Roosevelt Room)で声明を発表するブッシュ大統領。(c)AFP/Jim WATSON