【ソウル/韓国 12日 AFP】難航していた米韓の第8回自由貿易協定(FTA)交渉は、3月末の交渉期限を控えた12日、核心争点以外の分野でほとんどの隔たりを埋めた。
李恵民(イ・ヘミン、Lee Hye-Min)韓米FTA企画団長は「締結が視野に入ってきた」と述べ、公式実務会談として今回が最後の交渉となることを示唆した。
李団長によると、双方は実務レベル会談で「主張の隔たりのほとんどを埋めることができ、FTA締結へ向けた基礎が築かれた。完全妥結に至った点はなかったが、今日の交渉では全体的に大きな進展があった」とし、3月30日の期限までの締結に自信を見せた。妥結に至っていない農業、自動車などの争点分野については、今後交渉期限までに首席代表や通産関係高官らによる非公式会談その他の経路を通じて決着がつけられる。
争点分野について李団長は、「自動車、農業分野が最大の争点。特に自動車分野についてはさらなる協議が必要だ」とし、両分野の市場開放に関して双方が「柔軟性」を見せる必要があるだろうと述べた。
交渉前、韓国高官は自動車、繊維、医薬品、韓から米に対する反ダンピング手続き改善要求、米から韓に対する米を含む農産物市場開放要求などが争点となるだろうと発表していた。
米政府は米国車に対する自動車関税の早期撤廃を要求している。現在ほとんど韓国に進出していない米国車に対し、数十万台の韓国車が米市場で販売されているためだ。一方韓国側は、コメなど国内産業への打撃が予測される敏感な農産物品目に関し、関税障壁の維持を主張しているが、米側はこれに対し例外品目はないと主張し、対立している。
米韓FTA協定は締結に至った場合、1993年の北米自由貿易協定(NAFTA)以来最大の自由貿易協定の締結となる。
2006年度、米韓間の貿易高は総額740億ドル(約8兆7128億円)に達した。
写真はソウルで12日、米韓FTA交渉に反対するデモ。(c)AFP/JUNG YEON-JE