【シドニー/オーストラリア 24日 AFP】オーストラリアのジョン・ハワード(John Howard)首相は24日、ディック・チェイニー(Dick Cheney)米副大統領と1時間ほどの会談を終え、副大統領との共同記者会見に臨んだ。
ハワード首相は、北朝鮮問題における米中両国の協力を「良い兆候だ」と評価する一方、中国の軍事強化についてはあくまで冷静な見方を示し、チェイニー副大統領とは異なる立場であることを明らかにした。
■ハワード首相、「中国との協力関係の強化」を明言
ハワード首相は「最も重要な課題は、北朝鮮問題の解決である。中国がいまも変わらず独裁国家のままなどという幻想を我々は抱いていない。我々は常に現実的な視点で物事を見ている。中国に対する歪んだイメージは、我々にはない」と語った。
また、ハワード首相は、米国との堅固な同盟関係の維持の一方で、中国との協力関係の強化に取り組んでいることを強調し、「オーストラリアは10年以上にわたって中国と密接な関係を築き上げ、両国が共に抱える現実的な諸問題を重視してきた」との見解を明らかにした。
一方、チェイニー米副大統領は23日には、「中国が進める軍事強化や衛星破壊実験は、中国が主張する地域の安定という目的とは矛盾する」と言明している。
■チェイニー米副大統領は、「イラン核武装は重大な失敗ミス」と強調
また、チェイニー米副大統領は、イラン核問題の解決に向けて外交努力を行う意向を示しながらも、イランによる核兵器の使用を阻止するためには武力行使も辞さないとの構えを改めて強調している。
チェイニー米副大統領は共同記者会見で、「イランのような国家に核武装を許せば重大な過ちとなろう。対策としては依然としてあらゆる選択肢が検討される」と牽制した。
国際原子力機関(IAEA)は今週、安保理がイラン制裁決議を採択した後もイランがウラン濃縮活動を中止せず、むしろ活動を拡大していたとする報告書をまとめた。これを受けて米国、フランス、英国は安保理による追加制裁を求めた。一方、ロシアと中国は消極的な姿勢を保っている。
チェイニー米副大統領は「我々はヨーロッパ各国と協力しながら、国連を通してイランに野望を捨てるよう説得するための一連の政策を整える。それが我々の意向だ。次に取るべきステップは現在協議中だ。
米国務相ナンバー3のニコラス・バーンズ(Nicholas Burns)次官(政治担当)が本日ロンドンに到着し、国連の制裁措置などに関する今後の方向性について、ヨーロッパの高官らと協議を行う」と語った。
写真は同日、シドニーの首相官邸で共同記者会見に臨むハワード首相(左)とチェイニー米副大統領(右)。(c) AFP/Torsten BLACKWOOD
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