写真は4日、イランのテヘラン(Tehran)で開催された脊髄(せきずい)損傷の新しい治療法に関する講演会で演説するイランのマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領。(c)AFP/ATTA KENARE
【ウィーン/オーストリア 23日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は22日、ウラン濃縮関連活動の停止を求める国連安全保障理事会(UN Security Council)の制裁決議に「イランが応じていない」とする報告書を発表した。IAEAは35か国で構成される同理事会および国連安保理提出用に報告書を作成していた。
同報告書は、1)核爆弾製造技術を記載した資料の引き渡し拒否、2)中部ナタンツ(Natanz)の地上施設におけるウラン濃縮活動の継続、3)同地下施設で遠心分離器164基を連結した4つのカスケードを設置、などのイラン政府の対応を挙げ、「重要項目に協力していない」と結論づけた。
ナタンツの地下施設に関しては2月17日現在、「カスケード2基が稼働を開始したが、ウラン濃縮活動に必要な原料のウランガスは充てんされず、真空状態で運転中」とした。同施設は空爆に備えて地中深く建設されている。
IAEAは、同機関の査察官が遠心分離器を監視するためのカメラを設置することを拒否したイラン政府に対し、3月3日から5日にかけて予定されている次回の査察官のナタンツへの訪問の際、カメラの設置に応じるよう求めたという。
国連(UN)高官は、「イランがウラン濃縮活動の凍結どころか拡大を図っていることは明らかだ」と述べた。
写真は4日、イランのテヘラン(Tehran)で開催された脊髄(せきずい)損傷の新しい治療法に関する講演会で演説するイランのマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領。(c)AFP/ATTA KENARE