【ニューデリー/インド 21日 AFP】インド、パキスタン両国は21日、「Reducing the Risk from Accidents relating to Nuclear Weapons(偶発的な核兵器使用を回避するための協定)」に調印した。
調印はインドのプラナブ・ムカジー(Pranab Mukherjee)外相と、パキスタンのクルシード・メハムード・カスリ(Khurshid Mehmood Kasuri)外相による会談後に行われ、具体的な実施方法については明らかにされていない。
両国は1999年に核兵器の安全保障を盛り込んだ合意に署名したが、カルギル紛争(Kargil conflict)が勃発し、2004年に和平交渉が再開されるまで大規模な軍事衝突が続いた。
インドとパキスタンは毎年、年頭に核施設のリストを交換している。
1998年5月には両国とも核実験を実施。カシミール地方をめぐる両国の駆け引きの材料に核兵器が利用されるとの懸念が広がり、国際社会から制裁措置を受ける事態に発展している。
カシミール地方は両国がそれぞれ一部分を領有しているものの、双方がカシミール全域の領有を主張。1947年のパキスタン独立以降、3度にわたる印パ戦争のうち2度は、このカシミール問題が原因となった。
1999年にヒマラヤの国境付近のカルギルで、パキスタン側からインドに進攻した武装勢力とインド軍が交戦。4か月間にわたる戦闘でおよそ1000人が死亡した。パキスタン政府はこの戦闘でゲリラ兵への支援を否定しており、正式には戦争と記録されていない。
「Reducing the Risk from Accidents relating to Nuclear Weapons(偶発的な核兵器使用を回避するための協定)」の調印にはインド外務省のK.C. Singh氏とパキスタンのTariq Osman Hyder氏が臨んだ。調印後、印パ両国外相による記者会見が行われ、質疑応答は19日に68人の死者を出した列車爆破テロに集中した。写真は同日、握手を交わすムカジー外相(左)とカスリ外相(右)。(c)AFP/RAVEENDRAN