写真はソウルで、誕生日の祝賀を受ける金総書記が映し出されたテレビ画像を見る市民。(c)AFP/JUNG YEON-JE
【ソウル/韓国 16日 AFP】朝鮮中央通信(KCNA)によると、16日に65歳の誕生日を迎えた金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記に対する国家機関共同名義の祝賀文中で、「戦時体制維持の体制」が表明されているという。同国は、先だっての核問題をめぐる6か国協議で経済支援を条件とした核施設停止に合意したばかり。
■共同祝賀文に「戦時体制維持」の文言が
北朝鮮政府は16日、「人民軍兵士ならびに人民は、米国帝国主義者の侵攻作戦に立ち向かうため、戦時体制を維持し続ける」米国からの攻撃に備えて戦時体制を維持するとの考えを明らかにした。これにより、「強力なる社会主義国家」の構築に向けた総書記の指導に対する党、政府、軍、人民の忠誠心を改めて示している。 共同祝賀文は、金総書記の誕生日の前日、15日夜に共産党、政府、軍の代表会合の席で採択されたもの。
■政府高官による、自国の核兵器を賞賛する発言も
また、この代表会合で最高人民会議の崔泰福(チェ・テボク、Choe Thae-Bok)議長は、「核兵器を保有することでアジア北東地域の平和と安全を維持できる」との発言をしている。
崔議長はさらに、「2006年の核実験の成功は、軍事優先政策の勝利である。これは5000年の歴史を有する朝鮮人民にとって歴史的大事件であり、社会主義国家たる朝鮮民主主義人民共和国の偉大さと力とを示すものである」と述べ、「米国は北朝鮮弾圧をもくろんでいるとして、いっそう警戒心を高めていく。わが国の卓越性と尊厳を損なおうとするものに対して、わが軍とと人民は決して手をこまねくようなことはしない」と続けた。
ただし、北朝鮮では「米国を敵視することにより、金総書記にを賞賛する」という発言は珍しいことではない。
写真は、平壌で2005年10月10日に行われた朝鮮労働党結成60周年記念式典で、行進する人民軍に手を振る金総書記。(c)AFP/KCNA-KNS