【ワシントンD.C./米国 6日 AFP】世界銀行グループ(The World Bank group))は6日、同機関が融資した事業における不正や汚職の問題441件を調査した結果、企業58社と個人54人が財政上の違法行為で処罰の対象となったことを明らかにした。調査を行ったのは、世銀の調査機関「Department of Institutional Integrity」。
世銀は同日に発表した最新報告書の中で、前米国防副長官でもあるポール・ウォルフォウィッツ(Paul Wolfowitz)総裁の指導により強化された、贈収賄防止対策の詳細を明らかにした。
ウォルフォウィッツ総裁は同報告書の中で「現在、1日をわずか1ドルで生活している人が世界中に10億人以上おり、明るい未来を実現してより良い生活を送ろうとしている。不正行為で大金を手にするという人たちがいるという事実は、こうした貧しい人たちの希望を踏みにじるようなものだ」と述べている。
ウォルフォウィッツ総裁はさらに、「貧困者救済のための支援資金が不正に利用されたのを発見した場合、世銀は措置を講じる責任がある」と語った。
過去2年間の会計年度にわたり行われた調査で不正を行ったことが明らかになった企業・人物は、今後世銀グループのプロジェクトから除外される。また、世銀としてこれらの違反者に対し処置をとることはできないため、各国政府が法的処置を講じるよう求めた。
写真は、ベトナムで道路舗装工事に従事する女性たち。(c)AFP/HOANG DINH Nam