写真は4日、テヘランで開催された脊髄損傷の新治療法に関するセミナーで演説するマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領。(c)AFP/ATTA KENARE
【ウィーン/オーストリア 6日 AFP】イランは、ウラン濃縮活動を拡大するため、中部ナタンズ(Natanz)のウラン濃縮施設に遠心分離器300基を設置した。複数の外交筋が5日、 AFPに語った。これは、ウラン濃縮活動の全面停止を義務づけた前年12月の国連安全保障理事会(UN Security Council)制裁決議を無視した格好となる。
この外交筋は前週、イラン政府が同施設への遠心分離器3000基の設置を開始したことを示唆。「濃縮ウランの原料となる六フッ化ウラン(UF6)ガスを注入できる段階になるのも時間の問題」と見ている。イラン政府は3000基の設置を「3月20日までに」完了すると宣言しているが、専門家はもっと時間がかかると見ている。
別の外交筋は、イラン首脳は2月11日の革命記念日に核開発に関する重大発表をするのではないかと予想している。イラン政府は以前、IAEAに対し、同施設に遠心分離器を合計5万基設置したいという意向を表明している。
「ウラン濃縮の真の目的は核兵器の製造にある」として警戒を強めてきた米国政府は、国際原子力機関(IAEA)のモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)事務局長が21日に提出するイラン核計画に関する調査報告書を精査したあとで、今後の対応を検討するとの見解を示した。
IAEAの査察官は前週、調査のため、ナタンズ入りしている。
写真は4日、テヘランで開催された脊髄損傷の新治療法に関するセミナーで演説するマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領。(c)AFP/ATTA KENARE