
【ランカウイ/マレーシア 4日 AFP】日・マレーシア・タイ3か国による海賊対策合同訓練が2日、タイ西南部沿岸の同国領海で実施された。
無線で貨物船が海賊に襲われたとの警告が響く。乗員2人は救命ボートで難を逃れ洋上を漂流しているが、乗員の多くは人質に取られているという。
透き通るばかりの青空と穏やかな海のなか、海上保安庁とマレーシアおよびタイの海上保安機関は、警備船やヘリコプターを動員しての合同訓練で、即座に行動を始めるや、救出活動を行った。
■ 海賊の多発地帯で訓練
今回の行動はあくまで訓練。海賊多発地帯として知られるマラッカ海峡(Malacca Strait)での初めての3か国合同の試みとなる。同海峡は、アジアのパナマ運河(Panama Canal)とも評される世界で最も重要な海峡の一つに数えられる。
経済を支える原油の輸入ほぼすべてをマラッカ海峡を経由した輸送に頼っていることで、日本政府はこれまで同海峡の警備に連携する立場を表明をしてきた。
海賊に襲われた日本の貨物船に扮(ふん)する海上保安庁の巡視船「やしま」は、マレーシアのリゾートのランカウイ(Langkawi)島を2日に出港し、タイ領海で訓練を行った。
巡視船「やしま」がタイのリゾート、プーケット(Phuket)島の沖合に到着すると、デッキ上にはカーキ色のズボン、緑色のペーズリーのシャツ、そしてこれと同じ柄のバンダナを身につけ海賊対策を整えたマレーシアの隊員がのんびりと訓練の順番を待つ。
「彼が海賊の頭領さ」とマレーシア海上保安機関の幹部が軽口をたたく。
笑顔をみせながらも、幹部たちは一様に、3国が言葉と手法の違いを乗り越えながら連携を深め、海賊行為に対処できるかに期待を抱いていた。
写真は2日、タイ西部タルタオ(Tarutao)諸島沖合での海賊対策訓練で巡視船「やしま」を急襲するマレーシアの特殊部隊。(c)AFP/TENGKU BAHAR
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