【アディスアベバ/エチオピア 30日 AFP】アフリカ連合(African Union、AU)サミットが29日にアディスアベバで開幕した。スーダンはAUの次期議長国に選出されず、さらに、会議に出席した潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)国連(UN)事務総長からダルフール(Darfur)紛争に関して苦言を呈され、二重に面目を失う形となった。
スーダンは、前回のサミットでAUの次期議長国に内定していたものの、実際には、3月に建国50周年を迎えるガーナが議長国に選ばれた。ガーナのジョン・アジェクム・クフォー(John Agyekum Kufuor)大統領は、「民主主義の確立、グッド・ガバナンス(良い統治)、貧困撲滅へのわが国の取り組みを理解し、評価していただいたことに感謝する」と、喜びの弁を語った。
これに対し、投票で敗れたスーダンのラム・アコル(Lam Akol)外相は、「本国政府も了承済みだ」とした上で、「わが国は、議長の座を自主的にガーナに譲った。アフリカの結束を維持するための、懸命な選択だった」と述べた。スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領も、投票前のAFPのインタビューに対し、「議長国に選ばれなくてもよい」と語っていた。
スーダンの議長国就任には、人権団体からも反対の声が上がっていた。
厳戒下で行われている今回のサミットでは、スーダンのダルフール問題が主要議題となっている。スーダンのバシル大統領とも会談を行った潘事務総長は、サミットで、「スーダン政府によるダルフール地方への大規模な爆撃」を強く非難。「紛争の終結にはAUと国連間の協力が不可欠だ」として、国連・AU合同軍の受け入れをスーダン政府に改めて求めた。
写真は29日、サミットの会場に到着したバシル大統領。(c)AFP/MARCO LONGARI