写真は、27日、デモインの遊説会場となった高校で聴衆に語りかけるヒラリー議員。(c)AFP/Mandel NGAN
【デモイン/米国 28日 AFP】初の女性大統領を目指し大統領選に名乗りを上げた民主党の最有力候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は27日、アイオワ(Iowa)州で遊説を開始した。
事実上の出馬宣言から一週間、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領の妻でもあるヒラリー・クリントン議員は、アイオワ州の州都デモイン(Des Moines)の学校の体育館に詰めかけた聴衆を前に、共和党政権は数十年の発展を後退させてしまったと演説で訴えた。
「現職の大統領と副大統領は政治に大きな穴を開けてしまい、そこに自らも転落してしまった。」と、クリントン議員はプラカードを手にする1400人あまりの支持者に演説した。
「わたしが大統領選に名乗りを上げたのは、『アメリカの理念(Promise of America)』を取り戻す志からです。」と同上院議員は続ける。
■ イラク問題には言及せず
クリントン上院議員は、ブッシュ政権の医療、教育、および環境など焦点となる諸政策を批判したが、イラク問題についての質問は巧みに問題をかわしている。
ブッシュ政権のイラク政策と米軍の増派について非難を強めているクリントン上院議員だが、自ら対イラク戦争に賛成票を投じたことで、イラク政策全般を間違いと認めることはできない。
クリントン上院議員は、幾つかのハードルを乗り越えなければならない。高飛車な性格とみられ、米国はまだ女性大統領を迎えるには時期尚早との声は少なくない。これらの意識を払しょくしなければならない。また、同議員の不支持率は40%と極めて高い。
■ 過去の功績をアピール
クリントン上院議員は、夫ビル・クリントン元大統領と成し遂げた業績や上院議員としての過去6年間に支持した立法案件多数について言及した。
一方、ファーストレディー時代に主導的役割を果たすことのできなかった国民保険制度問題については、これを導入することを約束したが、みずからの政治的基本姿勢についてはほとんど話すことがなかった。
同上院議員は、平均的アメリカ人が直面する価値観と問題に焦点を当てている。
全国規模の世論調査によると、クリントン上院議員は、民主党のライバルでイリノイ(Illinois)州選出のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員に対し、終始変わらず20ポイント前後の差で先んじており、共和党の最有力候補、ジョン・マケイン(John McCain)上院議員とは互角の支持率を獲得している。
写真は、27日、デモインの遊説会場となった高校で聴衆に語りかけるヒラリー議員。(c)AFP/Mandel NGAN