写真は、ファルーク・シャラ(Faruq al-Sharaa)シリア副大統領との会談後、記者の質問に答えるラリジャニ氏(2006年9月20日撮影)。(c)AFP/LOUAI BESHARA
【テヘラン/イラン 20日 AFP】米国がイランに対する軍事行動を計画しているとの憶測が広がる中、イラン核交渉責任者のアリ・ラリジャニ(Ali Larijani)氏は、イランの核開発に対するいかなる威嚇にも対抗できるよう軍を準備をしていると発言した。地元メディアが20日報じた。
報道によると、ラリジャニ氏がコム(Qom)で高位のイスラム教聖職者と会談した際に、「イラン軍は敵国からのいかなる威嚇にも立ち向かう準備ができている」と述べたという。
一方「我々の敵にはそのような力はない」と、国内の核施設が攻撃される可能性は低いとの見方を示し、「敵国は我が国の核開発をやめさせようと、心理的な戦争を仕掛けいるだけだ」と話した。
■ 2度目のけん制
イランの高官が、同国の核開発に対し軍事行動がとられる可能性を否定したのは、今週で2度目。ラリジャニ氏の発言よりも前に、Mohammad Saeedi原子力庁副長官が軍事攻撃の可能性は非常に低いがイラン政府は十分な警戒はしていると述べていた。
イランと対立する米国やイスラエルは、イランの核開発施設が核兵器の製造に使用されていると主張。核開発施設への軍事攻撃の可能性に対し否定はしていない。
ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は今週、米国はイランとの戦争を望んでいないとしながらも、イランの行動に懸念を表明した。
「中東地域で再び戦争をしたいと思う人はいないでしょう。しかしイランの野望に対し懸念があるのは確かです。米国はその野望を阻止するよう期待されているのです」とゲーツ長官はイランと対立する中東諸国への歴訪の際に述べた。
米国はイラクの反政府勢力をイランやシリアが支援しているとし、イラクでイラン人5人を拘束したが、イラン政府は5人は外交官だと主張している。
写真は、ファルーク・シャラ(Faruq al-Sharaa)シリア副大統領との会談後、記者の質問に答えるラリジャニ氏(2006年9月20日撮影)。(c)AFP/LOUAI BESHARA