【パリ/フランス 16日 AFP】大統領選まで残り100日を切ったフランスで15日、与党国民運動連合(Popular Movement、UMP)の大統領候補に選出されたニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)内相が本格的な選挙遊説を開始し、選挙戦は新たな局面を迎えた。4月22日に初回投票を迎える大統領選では、同国初の女性大統領誕生への期待感が高まる野党社会党(PS)の候補、セゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏との大接戦になるとみられている。
サルコジ内相は最初の選挙遊説先に、北西部ノルマンディー(Normandy)地方にある風光明美なモン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel)僧院を選んだ。政界の頂上までの道のりは、モン・サン・ミッシェルの頂上に登るよりも、苦難に満ちたものになるはずだ。
14日にUMPの大統領候補として正式選出されたサルコジ内相は、10万人近い支持者らの熱い声援を受けて、選挙活動を公式に開始した。
サルコジ内相
「一致団結したフランスの大統領になりたい。国の団結は行動によってもたらされるものだ。私はフランスの再生を目指す」(8秒)
国内の有権者は、12年前にジャック・シラク(Jacques Chirac)大統領が就任して以来、新鮮味のない伝統的な政策に飽き飽きしている。こうした有権者に対し、サルコジ内相は「再生」「変革」「刷新」など、変化を感じさせるメッセージを投げかけている。
有権者には別の選択肢もある。「フランス初の女性大統領の誕生」だ。社会党候補のロワイヤル氏は、メディア受けする経歴と斬新な政治姿勢で、国民から圧倒的な支持を獲得。治安対策や移民系若年層による暴動などの問題に対しては強硬姿勢を示す一方で、国民が重視する社会保障制度については擁護する立場を打ち出している。
大統領選には現時点で40人が出馬表明しているが、実質的には「Sarko-Sego duo」と呼ばれるサルコジ、ロワイヤル両氏の一騎討ちになるとの観測が強まっている。
今回の大統領選におけるもう一つの焦点は、極右政党国民戦線(National Front、FN)のジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)党首の動向だ。ルペン党首は2002年の大統領選で、シラク大統領との決選投票にまで持ち込んで、国民に衝撃を与えている。
サルコジ内相は15日、自身の選挙活動本部でリボンにはさみを入れ、選挙戦開始を宣言した。本部には「団結すればすべてが可能に」とのスローガンが大きく掲げられている。同内相は今後、フランス全土で週2回実施する選挙活動で、有権者に対しこのメッセージを訴える。(c)AFP/Michelle Hoffman