写真は9日、ロンドンの首相官邸で共同記者会見を行う安倍首相(左)とブレア首相。(c)AFP/Matt Dunham
【ロンドン/英国 10日 AFP】欧州歴訪中の安倍晋三首相は9日、最初の訪問国である英国でトニー・ブレア(Tony Blair)首相と会談した。安倍首相の訪欧目的は、北朝鮮に対する強い姿勢を一段と強化することへの協力を引き出すことにある。
安倍首相がブレア首相と会談するのは、前年9月の首相就任後、初となる。安倍首相は、ブレア首相の後継者と目されるゴードン・ブラウン(Gordon Brown)財務相とも会談する予定。
会談では北朝鮮とイランの核問題を中心に、温室効果ガスの排出量削減、国連安全保障理事会(UN Security Council)の早期改革、アフリカ・中東・東アジアの開発支援なども協議されるもよう。両首脳は、9日18時(GMT)に共同記者会見を行う。
日本側が特に憂慮しているのは、北朝鮮問題である。前年7月のミサイル発射実験と10月の核実験もさることながら、拉致問題についても協議し、解決への協力を取り付けたい構えだ。
国連安保理の非常任理事国の任期(2年)が2006年に切れた日本は、国連安保理における影響力を保持するため、さらには日本の常任理事国入りへの支持を取り付けるためにも、英国をはじめとする常任理事国との関係強化を図りたいという思惑もある。
安倍首相は、BBCとのインタビューで、「北朝鮮の核兵器保有は、大量破壊兵器の拡散防止のためにも、断じて容認できない」と、対北朝鮮強硬路線への支持を訴えた。
英官邸筋は、安倍政権の北朝鮮政策への支持や北朝鮮の核放棄に向けた対話への参加については、現在のところ回答を避けている。ただし、安倍首相が前年9月に首相に就任した際に、ブレア首相は、「北朝鮮とイランの核問題解決に向けた日本政府の努力を評価する」という内容の書簡を安倍首相に送っている。
安倍首相はデービッド・キャメロン(David Cameron)保守党党首とも会談する予定。10日朝にはドイツに向かい、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相と会談することになっている。
写真は9日、ロンドンの首相官邸で共同記者会見を行う安倍首相(左)とブレア首相。(c)AFP/Matt Dunham