【東京 9日 AFP】安倍晋三首相は9日、対北朝鮮の共同戦線を欧州と構築することを目指し、さらに北大西洋条約機構(NATO)との連帯強化を図るべく、欧州歴訪に出発した。
■初の欧州歴訪で、日本初の首相として初めて北大西洋理事会に出席
9月に小泉純一郎前首相の後を受け、総理に就任して以来初めてとなる今回の欧州歴訪で安倍首相は、英国、フランス、ドイツ、ベルギーの各国首脳をはじめ、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長、NATOのヤープ・デホープスヘッフェル(Jaap de Hoop Scheffer)事務総長とも会談の予定。ブリュッセルでは、日本初の首相としては初めて、NATOの最高意思決定機関である北大西洋理事会(North Atlantic Council)に出席する。
欧州歴訪出発前に、首相は報道陣に対し次のように抱負を語った。
「“美しい国”を目指す日本がこれから進むべき道について各国首脳らと協議するとともに、国際社会に対し日本が積極的に貢献していく姿勢を示したい」
具体的には、首相は欧州各国に対し、北朝鮮の核開発計画放棄に向けての一層の努力を要請する見通し。北朝鮮は2006年10月9日、最初の核実験を実施し、世界中に衝撃を与えた。
■北朝鮮の核兵器保有に断固反対する姿勢を示す
英国放送協会(BBC)とのインタビューでも、北朝鮮の核兵器保有に断固反対する姿勢を示すとともに、より積極的な外交政策を模索する意向を明らかにしている。
「北朝鮮が核兵器を保有すれば、それは大量破壊兵器の拡散を意味するものと考えられる」
北朝鮮問題については積極的な姿勢を誇示する一方で、他国に対してこうした強固な姿勢を取る意向はないとも述べている。
欧州歴訪終了後は首相は、フィリピンで開催されるASEAN・東アジアサミット(ASEAN and East Asia Summit)に出席。中国ならびに韓国との関係改善を目指す。
写真は9日、訪欧直前に行われた防衛省発足の式典に臨んだ安倍首相。(c)AFP