写真は6日、バグダッドで行われた兵士追悼の式典に出席したハリルザド新国連大使。(c)AFP/ALI AL-SAADI
【ワシントンD.C./米国 9日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は、9日午後9時(米東部時間)、イラク新戦略を発表する。ブッシュ大統領は、国内外で批判の高まるイラク戦争を、残り2年の任期内に、いかに遂行するかの戦略構想を明らかにする。
新戦略では、最大2万人規模の米軍増派が発表されると見られている。また、イラク政府が順守すべき政治・経済・安全保障面での数値目標も掲げるものとみられる。
■「終結」「撤退」を拒絶、人事刷新で抵抗か
民主党のハリー・レイド(Harry Reid)上院多数党院内総務と同党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は、前週、イラク駐留米軍の4-6か月以内の段階的撤退を求める書簡をブッシュ大統領に提出した。「今こそ戦争を終結すべき時」と書簡は訴えている。
ブッシュ大統領は8日、イラク新戦略の発表に先立ち、ザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)駐イラク大使を新国連大使に正式指名した。後任のイラク大使には、2004年11月から駐パキスタン大使をつとめるライアン・クロッカー(Ryan Crocker)氏が就任する。
超党派のイラク研究グループ(Iraq Study Group)は12月6日、「イラク政策に関する報告書」をブッシュ大統領に提出し、この中で「イラク駐留米軍の2008年までの撤退」と「シリアとイランとの直接対話」を勧告したが、ブッシュ大統領は2点とも拒絶。その代わり、ドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)国防長官を更迭し、ジョン・ネグロポンテ(John Negroponte)国家情報長官を国務副長官に指名するなど人事を刷新。さらに、イラク、アフガニスタンを含む中東地域を担当する中央軍(Central Command)司令官の交代も発表した。
また、国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官は、イラク新戦略の発表後にコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官が中東歴訪に出発することを示唆している。
写真は6日、バグダッドで行われた兵士追悼の式典に出席したハリルザド新国連大使。(c)AFP/ALI AL-SAADI