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日中の共同歴史研究会議、北京で開催 - 中国

  • 2006年12月27日 06:12 発信地:中国
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写真は、四川省(Sichuan)大邑県(Dayi)の民間の建川博物館に展示される戦時中の日本国旗(2005年12月13日撮影)。(c)AFP/LIU Jin

【北京/中国 27日 AFP】日中両国の歴史学者が共通の歴史認識構築を目的とした会議が26日、北京で始まった。歴史問題が今日の国内政治にも影響を与える日中両国にとって、微妙な作業となりそうだ。

■大きな隔たりからの始動

 会議は年2回実施予定。初回となる今回は、中国社会科学院を会場に2日間の日程で行われ、両国の歴史学者が10人ずつ参加している。2008年を目処に共同研究の成果を出版物にまとめる。ただし、両国の識者はともに、双方の歴史認識に大きな隔たりがあるため会議の成果については懐疑的だ。大阪国際大学の岡本幸治名誉教授(アジア史専攻)は、「率直に言って時間の無駄だ」と語る。

 両国とも参加者には古代史学者も加わっているが、圧倒的な焦点は1931年から1945年にかけて行われた日中戦争の時期となっている。中国側は戦争中の中国人死傷者を3500万人(大部分は民間人)と推定し、日本側の反省が不足していると主張。このことにより、アジアの2大経済大国である日中間では数年来、緊張関係が続いている。 

■異なる歴史認識は有益ともなり得る

 中国外交部の秦剛(Qin Gang)報道官は定例の記者会見で、「双方の持つ異なる歴史認識を正しく理解することは、中日両国の将来にとって有益だ」と話す。しかし識者らは、相反する歴史認識を認め合い、60年前に起こった事実について両者が共通認識に到達することは非常に困難と見ている。

 中国国際問題研究所(China Institute of International Studies)の晋林波(Jin Linbo)氏は、ドイツ、旧ソ連両国間を例に、第2次世界大戦後の和解問題について、基礎となる歴史的事実に関する認識の相違が障害となったことはないと指摘する。

「犠牲者数について同じ統計数値を持っていた独露両国と同じようには行かない。日中戦争当時の中国は統計制度が遅れており、正確な指標は入手できない」

 岡本名誉教授は、日韓の共同歴史研究では、微妙な歴史問題に関して互いに相違点が存在するという見方でおおむね合意したことを指摘。日中の場合は「歴史学者らが政府の立場を代表し、政府見解に寄り添っていた韓国との会議で見られたような成果は、何も得られないだろう」と見る。

■荷が重すぎる南京大虐殺

 中国は、南京大虐殺(1937年)のような残虐行為について、簡単に記載する日本国内の一部の歴史教科書に不満を持っている。中国側は南京虐殺の犠牲者を30万人と主張、戦争犯罪法廷の証拠書類に記載された14万人の数値とは、大きな隔たりがある。中国国内のメディアは、該当の教科書が日本国内のごく一部の学校でしか使用されていない実態は、ほとんど報道しない。

 岡本名誉教授は、中国の国民感情からして、南京大虐殺に関する議論は繊細すぎるため、日中共同歴史研究の議題としては荷が重すぎるだろうとの見解を示す。

 写真は、四川省(Sichuan)大邑県(Dayi)の民間の建川博物館に展示される戦時中の日本国旗(2005年12月13日撮影)。(c)AFP/LIU Jin

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