写真は9日、スバ(Suva)から西へ100キロの海岸で、独り日焼けにいそしむ観光客。(c)AFP/William WEST
【ウェリントン/ニュージーランド 27日 AFP】軍事クーデターの発生で、フィジーでは経済の主柱である観光産業が大打撃を受けたとされていた。ところが、落ち込んだ観光客数の回復に向けた多様なキャンペーンが功を奏し、行楽地としての人気が再び急上昇しているという。
12月5日、軍の全権を握るバイニマラマ(Voreqe Bainimarama)軍司令官が無血クーデターを実施。軍部が全権を掌握した後、一時期、外国人観光客のキャンセルが相次いだ。
こうした観光客の激減を受け、フィジーの観光業界は宿泊料金を最大半額にするなど、さまざまな割り引きサービスを実施。さらに、ニュージーランド地域の「旅行危険情報」の危険度も下がったことからフィジーは、行楽地として再び注目を集めるようになり、その後、人気が一気に上昇した。
現在、フィジー観光を扱う旅行代理店の多くが口を揃えて、「フィジーの観光客数は回復しつつある」と語っている。
ニュージーランド地域の観光ツアーなどを扱う旅行代理店Flight Centreの広報担当、John McGuinness氏によると、現在の問い合わせの50%近くがフィジー旅行についてだという。
「フィジーの特別割引ツアーに人気が殺到しています。現地の観光企業は宿泊施設の割引のほか、飲食物の無料サービス券なども提供しています」(McGuinness氏)
House of Travel 旅行代理店によると、割り引き旅行実施の宣伝が行われて以来、フィジー旅行のインターネット予約件数は25%増加しているという。
また、South Pacific Travelのニュージーランド地域担当責任者、Lynda Cairns氏は、軍部が首都スバ(Suva)を制圧した後、予定していた旅行を取りやめた人はそれほど多くなかったことを指摘している。
「特に、何度もフィジーを観光旅行で訪れている人なら、旅行先として訪れる場所は地理的にスバからかなり離れていると知っていますから」(Cairns氏)
写真は9日、スバ(Suva)から西へ100キロの海岸で、独り日焼けにいそしむ観光客。(c)AFP/William WEST